貴女にとってルールは、自分を縛りつける鎖だったのだろう。破壊すべき不自由を打ち払って、貴女は求め続けた自由を得た。
その鎖と一緒に、私の憧れも弾き飛んでしまったけれど、貴女にそんなこと、知る由もない。
今の私にとってルールは、支配されるものではなくなった。細かく細かくしきたりと屁理屈をより合わせて編み上げたルールは、もはや私のテリトリー。
そしてその網で捕らえるのだ。私の欲する全てのものを。貴女の残り香を、漏らすことのないように。
(縹悟 独白)
4/24/2023, 3:42:43 PM