一人寂しく、売れ残りのアジフライを口に運ぶ。誰もいない家に咀嚼音が響くことにどこか虚しさを感じる。スマホの通知音が鳴った。どうせまた興味の無い公式アカウントだろう。「は?」鼓動が変に脈を打ち、背中に冷や汗がつたる。僕は深呼吸をしてスマホを伏せた。こんなもの既読をつけられるわけがない。「こんばんは! 私はあなたのお腹の中のアジフライです♡♡」〝開けないLINE〟
9/1/2023, 11:57:26 AM