薄荷

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日本語って難しい。ひらがなカタカナ漢字を混ぜて私たちはコミュニケーションを取っている。日常で使う範囲を離れればもっと使える文字が増えたりする。異体字はたまにわかんないし、地名とか名前とかだとなんて読むかわかんなくなる。仕事の時、地名とか名前見る時いつも読み仮名ほしいと言い続けている。
話題はちょっと変わるが私は恋をしたことがない。高校の時にひとりとお付き合いをしたことがあるが、恋というよりかは共依存というか、傷の舐め合いというかそんな関係だった。
なんでこんな話をしたかと言うと最近恋人が欲しいと強く思うようになった。20代も半ばを過ぎて、仕事に追われる日々にもやっと慣れて周りを見渡せるようになってきて、そのままの私を抱きしめて欲しくなってしまった。
自分が相手に何を求めるのか、スペックの面は比較的簡単に纏まってきたがメンタル面でどう思いたいのか、どう思って欲しいのか、考えたらわからなくなった。元々人の機微に疎いからというのもあるだろうが、心の内を言葉にするということがとんでもなく難しいことにやっと気づいたのだ。今更こんな発見をして私は呆然とした。
悔しくなって家の近くの本屋で本を買った。古本も見て古今和歌集とか読んだ。昔からいろんな人が気持ちを言葉にしようとしているのを見て、なんだか諦めがついた。言葉にするのって難しい。まだまだ未熟者な私にはすぐに言葉には出来ないということがわかった。
だからとりあえず今は若さに任せていろんな人と出会って、そして私を気に入る奇特な人間を私が好きになれたのなら、その時はきっと拙い言葉と雄弁な態度で気持ちを伝えたいなと思った。

4/11/2024, 1:47:32 PM