ぬるま

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今日は外に出ようとしたんです。
しかし鏡の前で支度する間に肌荒れが気になり、人様にこの肌を見せるのが急に恥ずかしくなって、結局家にこもってしまいました。
部屋でも肌荒れが気になります。
気になるのですがこういう手合いは刺激してはなりません。
ですから私は気になるけれども気にしてはいけないというむず痒い思いを抱え、頬を引っ掻きたくなるのをこらえていました。
神経回路がいたずらに正しい生き方の本を私に思い出させるので、私は家にこもっている自分が恐ろしく恥ずかしい存在のように通り魔に刺されたように突然思えて、ゴリゴリと自尊心を削られてしまいました。
正直言語化して心を守ることに精一杯です。
何もしたくありません。
勉強も家のことも人のことも自分のことでさえ手がつかない。

なので筆をとりました。
趣味に没頭してしまったという態度をとりました。
私は元来絵とか文とかをかくのに抵抗を抱かないような性分でしたので、思いの外かくという動作はできました。どんなに酷い心持ちでも、捨ててもいいような紙にやすっぱちの頼りない筆でつらつら書き連ねるのは苦にはならなかった。それが、どんなに眩しく嬉しいことだったか。こんな私でもできるものがあるのだ、とささやかに思えるものが1つあることは、わずかな自尊心を満たしました。

まぁできたからと言って、消極的理由でとられた筆になんの価値がありましょうか。
気づけば今日は終わるというのに、私が今日という日を消費して生み出したものはなんの成長もないガラクタだけでした。
なにも出来なかったから時計の秒針がこのロクデナシと責め立てているように感じます。
そうですね、こんな文章を作るなら寝て起きて活動することがいいですよね。明日は外に出れるといいな。おやすみなさい。良い夢を。

2024 2/27(火) 『現実逃避』

2/27/2024, 2:56:14 PM