詩月紅

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あなたに出逢ったその時から、

ずっと想い続けていた。


でも、あなたには彼女が出来た。

だから諦めた。

……そう頭では何度も思おうとした。

彼が幸せならそれでいいと思った。


なのに、今でも“想い続けている”。


夢にまで出てくるほど。

あの日あなたと話したことを、何度も思い出す。

忘れられない。楽しそうに話すあなたを。


その記憶は色褪せることなく生きているの。

どれほどの時が経とうと、鮮明に。


せめて、頭の片隅でもいい。

彼の記憶に刻まれていたい。『私という存在』


………どうか忘れないで。

私があなたの隣に、“ここに居たこと”を。

2/2/2023, 11:01:33 AM