睦月

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『過ぎた日を思う』

荒波 高波
牙をむき 襲いかかる
歯を食い縛り
傷つくこと ものともせず
けれど
挫折を繰り返し
いったい 何と戦ってきたのか
老人は
静かに 過ぎた日を思う
若い頃の過ちを悔いているのか
仲間との日々を思うのか
寡黙な彼が
語ることはない
ただ
その瞳の奥に
輝きと誇りを失ってはいない
静かな笑みを浮かべ
今日も
彼は 海を見守る

10/6/2023, 11:16:55 AM