クジラになりたいイルカ

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きらめき____


「きらめき続ける私の友達」 小説日記



私の友達にはいつもハイテンションな子がいる。


毎日、毎日ずっと笑って

授業中はずっと発表して

廊下で思いっきり誰かを呼んで

固定の仲がいい子を作らない。


でも、その子は大体の男女から裏で嫌われている。

なぜなら、幼いからだ。


小学1年生なら多くの人が

堂々と発表できるし

大きな口を開けて歌を歌えるし

友達を100人作ろうとする。



でも、成長していくうちに

それが恥ずかしいことだと思うようになる。


だが、彼女はそこから成長していない。



秘密をすぐにバラして噂になるし

空気を読むことが出来ないし

子供のようにワガママだし

考えるより先に行動に移してしまう。


そんな彼女が裏で嫌われているのは、

中学生だから。


小学生の頃から知っている人たちは、

この子はこういう子だとわかっている。

だから表では仲良くできる。



彼女の個性を長所と見るか、短所と見るか。

その選択で高校生活は大きく変わるだろう。



だから、心配になってしまう。

これからの彼女が。

すでに悪口をさんざん言われているのに、

高校に行ったらどうなってしまうのだろうと。

もちろん、噂を流したりワガママを言うのは

彼女が悪い。

だから、陰口を言われる。


だけど、たまに、半年に1回だけ、

充電が切れたおもちゃのようになる日がある。

「私、友達いるのかな」

そう、言いながら泣く日がある。

彼女は常に100%の充電を保っているが、

一気に0%になってしまう。



100%と0%しかないのならば、

表でも嫌われてしまったら、

彼女はどちらになるんだろう。









彼女にとってのきらめきは

他の人には眩しすぎるのかもしれない。



もし、周りがそのきらめきを奪ってしまえば、

あるいは、自分で輝くのをやめてしまえば、

彼女はくすんでしまう。



それは、


周りにとって、

彼女にとって、

果たしていいことなのだろうか。














9/4/2022, 10:42:02 AM