か弱い子猫に向けられたその鋭い眼光が、恋心であればいいのにと思った。飯の時間だとでも言うかのように仲間を呼び、声を上げるその黒い鳥は、愛というものを知っているのだろうか。小さな体で必死に鳴いているその姿に、居ても立っても居られなくなった。そんな僕は気がつけば腕の中に抱いていたその柔い温かさに、今日も愛を知るのであった。〝鋭い眼差し〟
10/15/2023, 10:14:28 AM