「ねぇ、帰りどこ寄る?」
「んぇー?バーガー食べんのもいいし、久しぶりにカラオケもいいなぁ、商店街の方行って街ブラとかしちゃう?」
昼休みにご飯を食べながら、まだ食べることを考えれるのはすごいなぁと感心する。
「食べることばっかかよ、たまには体動かしに行こうぜ。んー。ボウリングとか?」
「わたし苦手ぇ。ならカラオケにしよーよぉ」
「じゃぁカラオケで点数低かった人がポテト奢りで」
「よし。ノった」
いつも毎日昼休みに放課後の予定を立てて何かで勝負してる。
入学してクラスが一緒、席が近いメンバーだったという偶然だけでもう2年は経つ。
高校3年の初夏。
「忙しくなる前にさ、遊ばねぇとな」
「勉強ちゃんとしてさ、夏休み旅行行こ。」
「さ〜んせいっ!予定立てなきゃねぇ。」
「それじゃあ、あと2限頑張りますか」
「「「「今日のうちらも最っ高でしょ!」」」」
予鈴を聴きながら4人でハイタッチをする。
これが私たちのルーティンである。
気恥ずかしいが、絆の繋がりを表すとして
愛言葉、と呼んでもいいだろう。
直接彼女らにいう事はこの先ずっと居ても無いことだが。
10/27/2023, 5:28:40 AM