あめんぼ

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神のみぞ知る。
私はそれがどうしても我慢ならない。私だって知っていたい。神様が知っていることを私が知らないままでいてたまるか。白黒はっきりさせたいのだ。灰色は好まない。

彼は昔の恋路について語る。
「もうその子は結婚しちゃったんだけどさ。その頃は俺のこと好きだったらしいのよ。」

現時点での彼氏のモテ自慢は好ましくない。

「じゃあもしその子に告白されてたら付き合ってた?」

「付き合ってただろうね。好きだったし。」

両片想いとやらほどむず痒いものはない。

「なんで告白しなかったのさ!」

誰に言うわけでもなく。何となくふつふつと怒りが湧いてくる。
「そういうものなんだよ」

もしも、、
もしもそこで二人が恋仲になっていたら今私はこの人の隣で笑えていない。
なのに何故か二人の恋路の進展を望んでいる私が居た。

もし、、、


もし二人が上手くいっていたら、、、


それはすごく、すごく悔しいけど


、、、神のみぞ知る。

7/4/2024, 11:43:35 AM