「我慢、我慢…」
とある街に我慢強いサラリーマンが居ました。
悪口を言われても我慢、
いたずらされても我慢、
気に入らない事があっても我慢、
何があっても我慢…
サラリーマンは、嫌な事があっても反論ぜずに我慢していました。
ある日、飲み会に誘われたサラリーマンは、お酒が苦手と言う理由で断りましたが、
「良いじゃん、良いじゃん」と、
上司や同僚達に強引に誘われて飲み会に参加する事にしました。
飲み会の会場では、大人数で宴会席全室を陣取り、良い気分になった社員達が楽しんでいました。
のどが渇いたサラリーマンはウーロン茶を注文しましたが、店員が聞き間違えたのかウーロンハイがサラリーマンの手元に来ました。
店員が「ウーロン茶です」と言ったので、サラリーマンは何の疑いもせずにウーロンハイを一気飲みしました。
一瞬、気が遠くなり、
目を覚ましたサラリーマンは青ざめてしまいました。
サラリーマンをイジメていた上司や同僚達の姿が無く、
辺り一面血の海で、むしり取ったかのような肉片が散乱していました。
サラリーマンは、血まみれになった自分の体を見てると、パトカーのサイレンがだんだん大きくなって聞こえて来ました。
2/14/2022, 5:35:02 AM