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風に身をまかせ

風に身をまかせて歩くと、不思議と心の重さがほどけていく。どこへ向かうのか決めなくても、風はただ優しく背中を押してくれる。立ち止まることも、遠回りすることも、すべて許されているような気がした。

人はいつの間にか、正しい道を選ばなければならないと思い込む。けれど風は、正しさなど気にしない。ただ流れ、ただ巡る。その中で、草も木も、それぞれの形で揺れている。比べることもなく、争うこともなく、ただそこに在る。

もし自分も同じように、風に身をまかせて生きられたなら。うまくいかない日も、迷う時間も、そのままでいいと思えるのかもしれない。無理に逆らわず、けれど流されるだけでもなく、自分なりの揺れ方でいい。

風は見えない。でも確かにそこにあって、誰にでも触れている。だからこそ、少しだけ肩の力を抜いて、その気配に耳を澄ませてみる。すると、進むべき方向は、意外と静かに示されているのかもしれない。

5/14/2026, 12:12:05 PM