涙海(るいな)

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青い空。雲ひとつない青い空。心に浮かんだ
のは亡き祖父祖母、叔母の顔だった。
いつだって、私とお母さん、妹のことを真っ先に考えてくれて。リスカすんなよ
お母さんたちを苦しめるな
あとな星姫、お前のことをじいさんに
頼まれてんだよ。
俺が居なくなったら
星姫と、姫華(仮)→ちなみに妹
を頼むと。祖父は、白血病で亡くなってしまった
私は、祖父が大好きだった。いつもじぃーじ!って言って、なにかとじいちゃんと出かけてた。
じいちゃんは、おお、星姫。どうした?
優しく問いかけてくれる祖父。
祖母とは、よく笑っていた。祖母はよく言っていた
星姫、ばあちゃんがさ、糖尿病治ったら
ばあちゃんの部屋にTVつけてさ、せいらとばあちゃんで見よう。私は、うんっ!約束ね!
…その約束は、叶うことはなかった。
私は小学校の入学式に行っていた。
終わったあと、祖母が意識がないと連絡があり
病院にかけつけていくと、祖母は安らかに
眠るような顔をしていた。私は、ばぁ、ちゃん…
ねぇ!起きてよ!!ばあちゃんー!!
涙が止まらなかった。
その前の日に祖母に言っていた。
ばあちゃんー!私ね、明日から小学校上がるよー!
おー!そうか。そうか!星姫が小学校かー、
ばあちゃん、乗り越えないとな!
じゃあ、星姫ちゃん、ばあちゃんと
握手しようか。
そして、祖母の面会時間が終わりに近づいた
そして、ばあちゃん、またね!
すると、祖母はあぁ、またな。
星姫、姫華、玲奈さん(仮)はは
私は、それが最期だと知らなかった。
叔母は、よく言ってくれた。
星姫は、20歳になったらさどんな大人になりたい?
んー、私?えっとね、人々が笑顔になって、
障害者や病気で話せない人に
偏見や差別を無くして欲しい!
私は、泣きそうになりながら、おばと
おじの前で話した。
ふたりとも泣いていた。
なぁ、じいさん、ばあさん。
星姫、成長したよ。
やっぱりお前さんの孫だよ
私ね、今年のお盆は
線香あげるからね。
いつまでも、孫でいさせてね。
心の中で。そっと、そっと
呟く。なきペットちゃんたちへ。
お母さんやばあちゃんを
守ってね。
大好きだよ。
そして、今いるペットたちへ
ありがとう
そして好きな人へ
家族へ
親友、叔母、
恩師の先生
ありがとう
そしてこの投稿を見ている人へ。
生きていてくれて
ありがとう
そして、読んでくれて
ありがとう。
星姫。
※誹謗中傷は固く禁じます※

7/16/2023, 10:25:16 AM