「音楽」と聞くと、私は単独で奏でるものではなく、団体での演奏が聴こえてくる。
だから、テーマである「君」ではない。「君たち」となる。
作曲家は単独で作曲するものだと思う。しかしその個人の頭の中には、音楽の中のイメージの人物や、曲を演奏する人達のイメージ、聴いてくれる観客達、様々な人物がいるのだと思う。
出だしは心細い一音、それが様々な音と結びつき和音となる。次々と現れる音はやがて音列となり、リズムを作る。
心細い一音から始まる、曲の中に精一杯込めたイメージは観客達に届くだろうか。
観客達それぞれの頭に浮かび上がった情景や感情は、個人個人の過去の経験、考え方等と結びつき、おそらくオリジナルのものが映ると思うけれど、それさえも曲であるように思う。
音が空気の振動であるように、聴いてる私たちの心が震えるものだから。
8/13/2024, 6:30:18 AM