「好き、嫌い、好き、嫌い」
ぷつ ぷつ ぷつ
「好き、嫌い、好き、嫌い」
ぷつ ぷつ ぷつ
「好き、きら……」
ぷつ……
「うそ!嘘よ!ねぇマスター!この花おかしいわ!ダーリンが私のこと嫌いなんてあるわけないじゃない!」
これまで静かだった部屋に、怒りを含んだ声が響き渡った。
びくりと肩を震わせ声の方を見ると、声と連動するようにその表情も怒りを含んでいた。
「う〜ん、花に文句言ってもねぇ……」
「ちょっと!そんなこと言ってないで、他にお花探してきて!」
「私!?」
無茶ぶりともとれる要求に戸惑っていると
「よーマスター!入るぞー」
「ドヮーリーン!!!!」
6/12/2023, 2:21:15 PM