絢辻 夕陽

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「おはよう。もう朝だよ。」
そんな挨拶から私の朝は始まる。
窓からカーテン越しに木漏れ日の様に漏れる朝日を浴び、私は眼をそっと開いた。

朝食を済ませ新聞に目を通し毎朝今日一日どんな事をしようかと思案するのが私の日課である。
仕事であれば、今日はどの部分を如何にして優先的に効率よく業務を進めるか。
休日であれば、公園に行きひたすら物思いに耽ながら散歩をするという少し変わった癖がある。
つい、物思いに耽りすぎて公園を何周したか数えるのを忘れてしまう事もままある。

朝日を浴びながら一日の始まりにその日、何が起きるだろうかと考える事もある。
何が起きても大概はどうにでもなるので考えてもしょうがない事ではある。
起きた時は起きた時。何も起きない事には越した事はない。

「今日も一日幸せでありますように。」

そう願いながら私は軽やかな足取りで今日も目的地へ赴く。

朝日は眩しくもあらゆる人々や動植物達を優しく照らし、その温もりを感じさせながら今日という一日を目覚めさせる。

「一日の始まりに」

6/9/2024, 10:28:23 AM