「背中側は任せろ、俺がきっちり守ってやる」
この場所は知らせてないのに、いつの間にかアイツが俺の後ろにいた。
「お、お前、何でここにいるんだバカヤロウ。」俺がそう言うとアイツはフッと笑って「ダチだろ?」と言った。
つまらない話だ。2人組が高校生をカツアゲしてたから、そいつらを伸してやった。
そしたらそいつらが仲間5人を引き連れて俺にお礼参りにきたと言うわけだ。
相手は7人。無傷で帰るのはさすがに無理か。ボスはどいつだ?
そう思っていた時にアイツの声がしたのだった。
「ヒーローかよ。かっけーな。」俺が言うとアイツは「貸しな?」といって再び笑った。
あまりに笑顔だったのが相手の気に障ったらしい。
「余裕こいてんじゃねーぞ、コラァ!」
相手の1人がそう言うと7人が一斉にこちらにむかって走り出した。
バーカ、俺ら2人いたら最強だぞ?
俺は安心して背後をアイツに委ねると、リーダー格の野郎に右ストレートをねじ込むべく、走り出した。
お題「友情」
7/25/2024, 12:15:47 AM