私は この世で1番愛して大切に育てていた娘を
不慮の事故 で 亡くしてしまった 。 とても悲しく
辛く 寂しかった 。 夫も親戚も 残念そうな顔をするだけ
で… 私には それが 解らなかった。 どうして それだけ
で 済むのだろうと 悩んで 悩んで 10年が経った
とある日の 昼下がり 夫は 何時も通り 仕事へと出向き
帰ってくるのは 18時頃 だと言っていた。 私は 今日
自らの手で 自決を考えた。 何故かって 娘の命日
自決には 打って付けの日だった
沢山の 睡眠薬 コップに入った水 夫への手紙 準備は
整った。 待っていて娘 もうすぐ 会えるから
…… そう思った時だった リビングにある 大きな窓
風に揺れるカーテンの隙間から 1本の柔らかい光が
差し込んだ。 次の瞬間 強風が吹き 睡眠薬もコップも
全て私の目の前から消えていた。嫌 床に倒れていた
私は驚いて放心状態の儘床にペタりと座っていた
気が付いたら夫が帰ってきて 驚いた顔をして 足早に
私の所へ来た。 そして 私の身に起こったこと 全て
話をした。 そうしたら 夫がこう言った
『まだ来ないで。私は大丈夫だよ お母さん 』と 言いに
来たんだよ って 。
その一言がまるでそこに娘が居て実際に言っているよう
に感じて 私は夫の胸の中で幼い子供のように泣きじゃく
った。
10/16/2024, 12:17:44 PM