母は、父を愛することを止める代わりに「神様」を愛することに決めたようだった。子の私を愛することは止めなかったようだ。何故なら、私はその「神様」に引き合わされたから。母が「神様」と呼ばう男を、だらしなく膨れた腹とだらしなく緩んだ顔を睨みつけて、私は呟いた。神様、母を返してください。「神様へ」
4/14/2023, 9:58:26 PM