「あら、どうしよう」
第一声がこれだから、自分の危機管理能力は高い方じゃない。分かってた、分かってたけど。
呑気に呟いてる場合じゃなかった。
おじいちゃんが譲ってくれたタイムマシンで遭難した。なかなかのポンコツ具合で、目的地に無事辿り着けるかは、おじいちゃん曰く「人生と同じ」確率。できなかったことを叶える、最初で最後の旅。そう、カッコよく旅に出たはずだった。戻れなくてもいいと腹を括ったはずだった。でも「もう会えないの?」と聞いた君の【無垢】な瞳を思い出しちゃったんだ。戻らないと。
帰らないと君の元へ。
5/31/2024, 1:49:45 PM