#5 白い太陽が眩しい朝。
「おはよー!」
そんな言葉から、もう一人の自分が始まる。
友達と一緒に"沢山の人生がある場所"に行く。
明るい声で話していたけど、空に薄い月があることに気づく。
白くて、密かにある月。
それでも、気づいた人はなんか嬉しくて、自分からアピールをしていなくても自然な状態で、素敵な存在っていうのがいいなと思っていた。
やっぱり、朝の月もすごく綺麗。
朝の月みたいな存在になりたいとも思う。
ありのまんまの状態で、素敵って思われたいなって。
そんなことを思っていると、名前を呼ばれた。
月に見惚れてしまい、あまり話を聞いていなかった。
謝りながらも、友達の顔を見る。
友達は、怒ってはいなくて「なんか、めずらしいね。ボーっとしてるなんて」そう言われた。
また、笑顔をつくりながら、「ごめん、ごめん」そう言った。
友達が言うように、いつも頭を働かせて、明るく話していた。
ありのままの自分なんて知らないから、そう思っていることも誰にも言えないから。
ありのままの自分は子供っぽくはない。
だから、もう一人の演じている自分は子供のように生きよう。
心の底からは、素直になれない。ただ、無邪気に笑えないから。みんなの前では、子供のように無邪気に。
ただ、友達とは明るく、楽しく過ごしていきたい。
人生を幸せに生きていたいから。
今の自分でいいんだ。これで幸せに生きれれば。
そして、今日も同じように一日が始まる。
___子供のように
10/13/2022, 1:01:21 PM