私の名前は私自身比較的珍しい名前だと思っていました。
全校生徒が多かった小学校に通っていたのですが、一学年は大体百二十人とか百三十人でした。
そんな中でも私と名前がかぶる人はいなかったし、名前を聞かれるときは、珍しいのか、一度「もう一回、いい?」と必ずと言っていいほど言われます。
そんな私が、中学校に入学すると、
「え?おんなじ名前の人!?やば!!」
なんと私の名前と読みが同じの子がいたのです。私も驚きました。
その子のことをなんと呼べばいいのか迷いました。なんだか、自分ではない人の同じ名前を呼ぶのは変な気分でしたので。
先生は下の名前でさん付けをする先生でしたので、「(名前)さん」と呼ばれると、二人で、
「どっち…!?そっち…!?」
なんて息ぴったりに言うこともありました。
今では理解ある良き友人です。
名前が引き起こした一つの奇跡でした。
_2023.7.20「私の名前」
7/20/2023, 12:57:28 PM