「小さな町の」
出会った頃のこと思い出してた
敬語で話す名前も知らない可愛い人
真っ白な未来に青を少し垂らしたような二人
よそよそしい態度でどこか似ていたね
それからはなにかと顔を会わすことも増えて
きっとお互いきっかけを探しながら求めてた
小さな町の空は大きくて
世界の広さに項垂れながら歩いてきたけど
そんな日々が続いても二人なら
どこに居ても優しい日になるよね
休日の昼下がりにいつのまにか僕等
公園のベンチで笑って話してる
よくあるラブソングみたいな
ロマンチックなものじゃないけど
今はこの時間を大切にしたいと思うよ
君に話題を振ったり
くだらないことで笑ったり
映画のワンシーンで泣いたり
お互い向け合う仕草の一つ一つが
なんか贈り物みたいだね
小さな町の夕焼けは赤すぎて
綺麗だねって
不意に微笑むその横顔を見て思った
人生の全てをかけて幸せにしよう
50年後の未来にはきっと
二人 シワも増えて髪も傷んで
肌も荒れて 腰もまがって
それでも変わらない笑顔で
丸くなった背中を支えながら
手を繫いで歩こう
よくあるラブソングみたいな
ロマンチックなものじゃないけど
人生最大の幸せだったと言って笑おう
人生最大の幸せだったと言って眠ろう
6/25/2024, 6:36:56 AM