akuako

Open App

大好きだった君へ...

私が夕陽を見てたら隣で眩しく笑うから

私もつられて笑ったのを今でも鮮明に覚えてる。

だから……私は君に伝えたことを後悔していない。

❀✿❀

私が初めて恋をした相手は同性だった。

私は最初、自分を責めた。

だって、同性なんておかしいでしょ?

でも…でも………。

彼女を見る度にどんどん惹かれていった。

とても苦しかった。

相手は私のことを大事な友達だと思っていることが

とても嬉しくて……

それと同時にとても苦しかった。

自分の全ての言動におかしくないか確かめながら

一言一言を口に出す。

きっとたどたどしい言葉とわかっていながらも。

口を紡んでしまうのはもっとおかしいから。

君にはこの気持ちなんて分からないでしょ?

そんな顔で笑わないでよ…

そんな優しい言葉をかけないで…

私はあなたの好きとは違う。

でも…もう気づいた前には戻れなくて……

❀✿❀

もう、ここまで来てしまった……

君が私の前に立っている。

鼓動は早くなって

言葉が喉につまって出てこない

でも、それでも……

伝えたかった。

この『苦しい』から

解放されたかった

だから、君に最初で最後の言葉を言うよ。



『好きです』



あぁ。

やっと言えた。

君は泣いていた。

涙でぐしゃぐしゃになった顔すら愛おしくて

やっぱり私は思った。

君を好きになった私は間違いなんかじゃない。

ただ君自身を好きになれた自分が今では誇らしく思える。

最後に君へもう1つ。

友達でいられなくて



『ごめんね。』

5/29/2023, 2:51:01 PM