カナサチル

Open App

「ねえ、ごめんなさい。
あの時、貰ったネックレス……無くしてしまったかも。。」
そう嘆く彼女。

男は言った。
「え、、無くしてしまったのか。。」
驚きと哀しみを隠せずに、声の調子で分かるくらいの声が出てしまった。
無理もない、交際二年目でサプライズとして渡したネックレスだったのだから。
「けど、無いならないでいいよ、。
哀しいけれど、俺は君の事が好きなのは変わらないから気持ちは変わらないよ」

泣いてる彼女を抱擁しようと、ソファーに腰掛けてた身体を起こそうとしたら、なにか変な感触がおきた。ソファーの隙間に手が入ったらしく、そこに感じないであろうザラザラした感触がしたのだ。
恐る恐る、まさぐってみると無くしていたと思っていた、大事なネックレスがそこにはあった。

彼の手にネックレスが光った瞬間、彼女の涙は安堵の雫へと変わった。
大切なものは、遠くへ行かなくても
すぐそばに――【 ここにある 】のだと。

【 ここにある 】

8/27/2025, 2:15:42 PM