『キーッ、キーッ』
公園の近くを通るとブランコの音がした。
夜遅くなのに、女の子がいた。
それはまるで昔の自分のようで、
なにか気に触った。
そーっと近くによって私もブランコに乗った。
その女の子は少しびっくりしていたが、
安心した様子でもあった。
しばらくしてその女の子が家に戻った。
なぜ夜遅くにあんなところにいたのか、
聞くことも出来なかった。
だけど翌朝には、あの子は誰なのか、
何があったのかを、全てを知った。
昨日、助けていれば、保護してあげたら、
あの子は笑って暮らせていただろうか。
#『ブランコ』
No.32
2/1/2024, 10:40:03 AM