これは私の創りあげた幻想?隣で横たわる貴方は私に返事をしてくれなかった。過去に戻るなんてこと、しなければよかった。ああ、あまりにも無力。遠くでサイレンの音が聞こえる。耳鳴りがする。不快で仕方がない。未来なんて、そうそう変えられないのね。へたへたと、冷たくなった貴方の側に座り込んだ。温もりはなかった。もう一度、やり直さないと。完璧な未来を手にいれるまで。もう何回目かしら。彼女の願望をよそに、未来は歪んでゆくばかりだ。
1/22/2022, 10:36:38 AM