蜜柑飴と斜陽

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#3 「二人ぼっち」


「綺麗ー!」

太陽がゆっくりと水平線に

向かっているのを見て、君は言った。

潮風と、マルベリーの匂いが、鼻の奥を

つん、とする。

僕は泣いていた。

それを見て、君はこう言った。

「大丈夫。ここには、私たちしかいないから」

僕はゆっくり頷いた。


「来世もきっと、見つけてね」

満面の笑みで君は言う。


そして浮遊感と君の温もりが、

僕の全身に伝わった。


3/21/2026, 12:04:23 PM