何でもないフリ____
2022/12/11 小説日記
「大丈夫」
その言葉は相手に言っているのではなく自分に言い聞かせている。だから、聞かれても「大丈夫」と答える。もし、本当に大丈夫なときは「え?何が?笑」と大抵の人は言うと思う。だから私はあえていう。「大丈夫」だと。
小さい頃からヒロインになりなかった。主人公になりたかった。悲劇のヒロインにもなりたかった。でも、私の周りには悪いことをしてくる人が全くいない。みんないい子で真面目。それでいて面白くて話し上手。悪いところが見つからない。でも、自分が相手にした酷いことはたくさん覚えているんだ。
これじゃあ、映画に出てくる一人の悪者じゃん。
私は幼い頃から、
・いじめっ子
・自慢
・いじり
・悪口
・ぶりっ子
・気持ち悪い
・ぶす
・汚い
そんな人間だ。
今、私はとても幸せで楽しい。だけど、アニメやニュース、小説に映画やドラマ、漫画、事件。それを見ていると自分はなんて無神経なんだろうと思ってしまう。そして、不幸になってみたいと思ってもしまう。もし、そうなったら辛くなっても素直に言えるんじゃないか。苦しいの基準に達しているから話せるんじゃないか。そう、思ってしまう。
そんなのクズみたいな考えだと思う。
でも、ヒトより優しい世界で生きてきたから少しでも苦しいと辛いし、少しでも辛いと苦しい。でも、こんなことで弱音を吐くのは周りに申し訳ない。こんな幸せな私が少し辛いことがあったからって涙を流すのが。
だから、一度だけ、不幸に、なって、みたい。
12/11/2022, 11:16:02 AM