目が覚めると
朝が来ていた
もうここにはいないあの人の顔。
昨日はいただろうけど、怖くて行けなかったな。
行けばよかったかな。
臆病になるのはあなたのせいで、私のわがままだよ
簡単にメールできてたあの頃に戻りたい。
もう会わない、もう会う事はないであろうあの子はとても優しかった。
あの子のおかげで僕は前に進めたよ。
こんな事なら、あなたともっと早く仲良くなっていたらよかったかも。そうしたらもっと楽しい時間をたくさん過ごせたかも。
ありがとう。
元気に同じ空の下で違う天気の元、あなたも頑張ってね。
『いつか会えますように』
こんな願いをしたのはいつだろう。
「おりひめとひこぼしがずっとって書き忘れた!」とめちゃくちゃな嘘ついた。
会えるわけないのに、願ってしまったくしゃくしゃの黄色の短冊。
真っ赤な短冊に小さくかいた、[すきだよ]
かき直してピンクになった短冊には【さようなら】
紫色の短冊。あれから10年後。黄色の短冊の前の願いごとが叶った
「抜け落ちたのはこの辺りだ」
「いやぁ、センパイ、チョコケーキだから溶けますって。
ケーキは抜けるとは滅多に言いませんよ。」
「ん!」
「おい」
「このチョコレート、甘そうに見えてめっちゃ苦いんですね。」
「仕事中につまみ食いするな」
「“外側は甘いチョコ、内側は苦いショコラケーキ、もっと内側はスポンジでめっちゃ酸っぱく“ って言われてんだよ。
お前は微妙な中間ぶぶん食べたなw」
「言い訳にしか聞こえないんですけど〜」
「来週にあげるらしく、どのくらい持つのか試してくださいってオーダーも入ってるみたいでねぇ。好きでこんなのやんないわ。」
「仕事中に私情は入れないんじゃなかったんですか〜?」
7/10/2023, 12:13:16 PM