ぺんぎん

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窮屈な浴槽に携帯をはじめて持ち寄って逆上せるまで、すっと生身で、肌でそれを抱きとめては、返事を待ち続けていた。湯気をまとった指で操作すると水の足あとが点々とついて、それをタオルで擦って、そうやってしてずっと待ち続けていた。お外では、桃いろの花びらが枝たちから次々に身を投げている。それを止められるはずはない、痛みに揺さぶられて落っこちた眠りはいつも等しくやさしい。

4/17/2023, 1:20:46 PM