【夜景】
夜景の光一つ一つに見知らぬ人々の生活がある。宇宙から見た、北半球は明るく輝いているが、南半球は暗い闇に包まれている写真が最たる例である。
そこで生活をしている者からすれば、自分が夜景の一部になり、どこかの誰かの心を癒し、どこかのカップルの親密度を高める一役を買っていることなど、微塵も感じてはいない。
自覚せずとも誰かの役に立っている。灯をともす、それだけで価値のあることなのだと、眼下に広がる夜景を見て思う。この素晴らしい夜景のように、自分も誰かにとっての夜景の一部でありますように、そう願って車のエンジンをかける。
9/18/2024, 12:23:43 PM