雫君の涙は雫のようだった。たった一滴だけれど,精一杯の気持ちが詰まった雫。あれ以来,僕たちの関係は少し変わった。たった一滴の君の雫が僕の汚れを洗い流してくれたのかもしれない。血が止まったものの,足元がふらつく。家族にも,学校側にも秘密で登校している。だって,どちらも僕の味方ではいてくれないだろうから。
4/21/2023, 2:28:33 PM