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別れ際にサヨナラを言うのが僕らの日課になった頃、前より君が痩せているのが目に入るようになった。今日は僕らが出会って7回目のクリスマス「寒いね。最近どう?大丈夫?」と笑う君の顔がいつもより心細そうなのに気づいた上で「大丈夫だよ。」ってぶっきらぼうに言った。この会話もいつまで続くのか僕らに残された時間はわずかであまりにも短すぎる、たわいのない会話が胸に優しく積もって流せない涙が音もなくこぼれそうになる、でも君が心配するからぐっとこらえる、余命を知ったあの日から随分、涙脆くなってしまった、情けない、僕は強くありたかったのにそんな後悔をするくらいなら…なんて後悔をした後に嘆くんだ。君は僕のためを思って言ってくれてるのに近づく余命に焦りを隠せない僕はいつだって君より余裕が無い…いや僕が知らないだけで君も泣いているのか、そんな中すれ違う僕らを置いて無情にも髪が抜けて足が動きにくくなって意思疎通もしにくいもっと先のことだと思ってた結婚して子供が出来て夫婦円満にひっそりと暮らしたかっただけだったこんなに別れが近いとは思わなかった。来年は8回目のクリスマスそれは僕らの最後の付き合い始めの記念日になるだろう、でも僕は気づいている今日が山場だって…。
題名「またねって言った」

9/29/2022, 12:53:03 PM