「ごめんね」
ある日わたしは
神さまみたいに優しい自分にであった
神さまみたいに優しいので
自分のことを後回しにするとか
そういうレベルではない
祈りそのものとなって
存在しているのが
神さまみたいに優しい自分だ
祈りは語りかける
言葉もなく語りかける
「きみはわるくないよ」
「永遠に愛しているよ」
抱きしめる腕のなかで暴れる
そのなにかを見つめて
一緒に泣く
それが祈るということだ
真実と一緒にいること
それが祈るということだ
わたしは神さまのような自分に話しかけた
「あなたのその
神さまみたいな愛を
必要としている人にプレゼントしましょうよ」
すると神さまは言った
「わたしが神で、ほんとうに良いのでしょうか」
なんということだ
自分が自分に生まれたことに
自信がもてないというのだ
そこで私はまた問いかけた
「あなたが自信のないわけを、よかったらきかせてもらえませんか」
すると神さまはしょんぼりし
かわいい様子でこう言った
「だってこんな私より、ほかに好きな神がいるのでしょう?わたしが一番なのでなく、ほかの神が好きなのでしょう?」
わたしは目をまん丸にしてこう言った
「神さま、あなたは唯一無二の存在で、あなたはわたしの神ではありませんか」
唯一無二
それは宇宙ただ一人ということ
わたしのほかにわたしはなく
わたしの前にもあとにも、それはない
わたしは私であることを喜び
わたしが私であることを祝福するのだ
ある日神さまみたいに優しい自分に出会った
わたしは神さまの目をまっすぐにみてこう言った
「あなたは私の神です」
5/29/2022, 9:37:47 PM