もう最悪!
まだ予定日じゃなかったのに急に来るんだもん。こういう時って、なんでアタシは女なんかに生まれちゃったんだろうってなる。
下着は赤く染まってるのに気持ちはすっごいブルー。
しかも最悪なのが彼氏とデート中の時にいきなりなって学校が違う彼氏と久しぶりに会えたのに、それどころじゃなくなって泣く泣くお開きにした。
自分の部屋で腹痛に耐えながらクッションを抱えていると家のチャイムが鳴った。お母さんから手が離せないから出てくれと言われて、重たい体をひきずり玄関でインターホンの画像を確認するとアタシの親友であるメグが制服姿で立っていた。
「メグ、どうしたの? 」
「今日は補習だったんだ。終わったらアンタと駄弁ろうと思ってさ」
約束はしてなかったけど、アンタ今日は家にいそうな気がしたから。
そう言ってメグは手土産のスナック菓子やジュースが入ったビニール袋を見せてくれた。
正直お菓子を食べたりするのも気持ち悪いくらいお腹が痛かったけどメグと一緒におしゃべりしていたら少しだけ気が紛れた。
お題:突然の君の訪問
8/28/2022, 2:54:02 PM