NoName

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私は夢を見たことがない。夢がない。
小学六年生。将来の夢を発表する授業参観。
みんな美容師、医者、バスケ選手、色々な職業が挙げられた。
だが私の番になると無言。何も思いつかなかった。担任に言われても今まで考えたこともなかった事なのでなにも頭に浮かばなかった。
そんな嫌な思い出から数年後。高校1年生。
私は初めて友達に映画に誘われた。友達と映画を見に行くことに憧れていた私は勿論OKをだし映画を見に行った。
その映画は、葬儀屋さんのお話で切なく感動する話だった。
私はその映画にとても惹かれた。
亡くなった人を綺麗にしてあげる、そんな綺麗な仕事に惹かれた。

私はその後、高校卒業後、近くの大学へ行きあっという間に就活をする時期になった。最初は就職なんて、と思いながら歩いていた時、急に思いついた。それは葬儀屋。そこですぐ葬儀屋さんに就職することに決めた。最初は大変なこともあった。だが今は自分でもわかるくらい成長したんだな。と思い笑うことがたまーにある。
今は30歳手前。今となってはあの映画を見てから将来の夢はもう出来ていたんだな。と思ったりする。

4/17/2026, 7:15:00 AM