りすさん

Open App

私は失恋をしたことがある
食べたパンの数、星の数、という程ではなく自分の歳と同じように鮮明に覚えている回数経験したことがある
だけど僕は毎回後悔をしない
その人に恋人ができても、他に好きな人がいても…好きじゃないと言われても傷つくことも後悔も何もなかった

ほんとうになにもなくなってしまう

音も光もなにもないような世界に落ちたと間違えるほどに
それでも私は錯覚に囚われたままなにもないあたまのなかをめぐるある言葉を出してしまう


「あなたが好きでした」と。

6/3/2024, 1:22:05 PM