永遠なんてないことは、最低限の知能を持っていれば誰でも理解している。頭では分かっているはずなのに、それを忘れる瞬間も何度もある。とてつもなく美味しいものを口に入れた瞬間は永遠に食べていられると思うし、お腹いっぱいになればもう2度と食べたくないと思うこともある。数時間後にまたお腹はすく。永遠に好きだと思った物、事、人も、いずれは飽きたり嫌いになったり興味が無くなったりするもの。もうお金や時間は無駄にしないと決意したはずがまた別のものに執着しだす。それの繰り返し。
この日常が永遠に続くと思ってしまう。でもそんなわけない。人の思考は変わり、老いていずれ死ぬ。世間の流行も、自然界も生命体も常に変化している。変わることが怖く感じる時もある。でも変わらないほうが怖い。永遠が本当の意味での地獄。限りがあるから、散りゆくから美しい。
永遠なんてないけれど、永遠の命を手にしているかのように生きたっていい。明日死ぬつもりで生きてもいい。約束された終わりがあるからこその贅沢。
9/29/2025, 7:25:48 AM