⚠️既存キャラクター⚠️
════════════════════════════════════
冬は嫌いじゃない。
僕の一等好きな演目が上演され、チケット売り場のホットスナックを君と分け合えるから。
君の吐いた白い息と僕の吐いた白い息が宙に溶けていくのを眺めていると、肺まで凍てつくような寒さの中で、胸の中心の暖かさを感じとることができるから。
僕は雪国の妖精で、君は凍った心を溶かす少女だった。
僕はずっとこのまま続いていくのだろうと思った。
この常冬の城の中で、時折訪れる春の香りに花冠を揺らして、また訪れる冬に二人でオペラを演じて。
そうして、僕が最高の俳優になったら、君と外の世界を旅するのだと。
そう信じて疑わなかった。
僕は愚かで、世間は氷のように冷たかったのに。
今日は×××××でなくなった僕のプルミエール。
吸い込んだ空気はもう、暖かくも冷たくもなかった。
僕がいなくなった冬へ、君が来てくれたならばどれほどよかっただろう。
それでも君の幸せを願うから、この思いを叶えてはいけないから、君を春の季節に送りだそうか。
そうして決別するのだ。
オペラにしては珍しい、ハッピーエンドの人生と。
ああ、僕を1度救い出してくれた心の友よ、仲間よ。
今行くよ。
君たちが待つ、暗く、冷たく、行く宛てのない冬へ。
"冬へ"
11/17/2025, 11:01:34 AM