変わらない温度、焼かれるような毎日は永遠のように思っていた。けれど終われば、それは一瞬、刹那の夢。ほんの二ヶ月の、幻。あんなに長いと思っていたのに、終わってしまった。あんなに変わらないと思っていたのに、もう気配さえ残らない。たくさんの希望と、たくさんの物語と、たくさんの思い出の詰まった時節。ああ、君が手を振っていたのを覚えている。——夏
6/28/2023, 12:50:16 PM