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揺れていた
あのカーテンは
大空からの風を受けて
静かに靡いていた

ふとカーテンが開いて
窓枠に切り取られた空は
異常な程に青く
白く光る太陽が眩しかった

この空をキャンパスに収めようと
筆を握った手が微かに悴んで
冬の訪れを感じさせた

冷たい空気のなか
澄んだ青空を見上げると
カーテンがそれを遮るかのように
外からの光を遮断した

「秋は、どこ行っちゃったんだろ」

いつもの如く口にした言葉は
あの大きな青空に吸い込まれた
季節外れの寒さの中
吐き出した息は白く濁って消えた。

10/11/2022, 11:47:23 AM