子どものままで
子供のままでいたいと思う。
大人になれば、もっと器用に生きられると思っていた。失敗をせず、人とうまく付き合い、傷つかずに前へ進めるようになるのだと。けれど、実際の僕は昔とあまり変わらない。同じことで悩み、同じような失敗を繰り返している。考えすぎて立ち止まり、時にはくだらないことで落ち込んでしまう。
周りを見れば、立派に見える人ばかりだ。みんな大人になって、ちゃんとしているように見える。その中で、自分だけが取り残されているような気がする日もある。
でも、ある時ふと思った。変わらないことは、本当に悪いことなのだろうかと。
好きなものを見つけて夢中になること。小さな優しさに心を動かされること。誰かの一言で嬉しくなったり、悲しくなったりすること。そんな不器用さや純粋さは、子どもの頃からずっと僕の中に残っている。
世の中では、大人になることは「うまく生きること」だと言われる。でも、神さまが与えてくれた心まで失ってしまったら、それは本当に成長と言えるのだろうか。
子供のままの部分があるから、人を信じられる。夢を見ることができる。転んでも、また立ち上がろうと思える。
だから僕は、そんな自分を嫌いになれない。むしろ、何年経っても変わらないこの心こそ、神さまから託された宝物なのだと思う。
5/12/2026, 1:02:44 PM