わたしはーーーになった。
名前は奈々、自分で思うことでは無いけれど、可愛い名前だと思う。
わたしには親友がいて、その子が大大大好きだ。
でもね、その愛情が溢れて、わたしの人格を支配していったの。
その後はもう、言うまでもなく酷かった。
わたしがその子を幸せにしたいと思ったのが始まりだったの。その子は素直で、何かしてあげると、大変喜んだ。
当時のわたしにはとても強い影響を与えたよう。
ある日ね、後ろの席の子が、しつこく話しかけてきたの。両手を握って、どちらかにきらきらが入ってるから当ててみて、と言っていた。今なら間違いなく無視するだろうが、挑発に弱いわたしは、「右」と答えた。当てずっぽうだが、真剣に考える必要の方がなかった。何回か言えばいつかは当たる。
だが、その時のわたしの回答は、外れたようだ。
右の方の手を開いて、にこっと笑って、
わたしを見つめてきた。
気持ち悪い、だからこそ負けたく無いと思った。
無視すればよかったのに
わたしは、何度も答えた。でも当たらなかった。
そのあと手を洗うのを見たから、きっと何も持っていなかったんだろう、それを問い詰めても、彼女は知らんふりをした。
嫌になったわたしは、親友に当ててもらおうと思って、彼女に親友を紹介して、親友は何度か挑戦したが、全て外れた。
親友なんて紹介しなければよかったのに
彼女は、あろうことか、わたしと親友に家を聞いてきた。無視すればよかったのだが、親友の性格がぶち壊れたりしない限りは、無理だったのだろう。
親友は、彼女の口に乗せられた。
彼女を気に入った。
わたしは一人の親友が奪われるのが怖くて、怖くて、自分では何もできなくなった。
彼女と話してなければどうなっていたのだろう
彼女は、面白くない遊びばかり提案してくる。
毎日毎日涙を堪えて、親友を離さないように努力した。
理不尽なルールばっかりだし、
暴力的だし、
意味のわからない難しい言葉を使う。
じゃんけんではいつもあとだし、
普通にじゃんけんできても、自分が負けた時は
やり直しばっかりだ。
空手を習っているのを自慢してくるし、
わたしの妹の首を絞めたりしてくる。
神経衰弱では当然絵柄が好みじゃないとか、
気持ち悪いとか、ずるいと注意したら
残虐非道だ!とか言ってくる。
意味わかんない
当然憎かった。
いなくなって欲しかった。
消えて欲しかった。
存在も感じたくなかった
こんな奴だ。
こんな奴が
親友を
奪おうとしているのに
わたしはこんな奴より、
つまらないというのか。
わたしは、親友を味方にしようと頑張った。
親友が好きなお絵描きをたくさんしたし、
お花集めや、シーグラス集め、
そんな可愛げのある、スピリチュアル的で、
信じやすい、素直な親友の性格を知ってるわたし
だから、できること。
最初は上手くいった。
でも、あいつはしつこかった。
他に友達がいないから、信じやすい騙されやすい、
手に入れやすい親友を狙った。
あいつには、友達なんて−(マイナス)1人以下が妥当だろうが。
あいつは、いきなり勝負を仕掛けてきた。
無駄に強い話し言葉で。
小学生のくせに、難しい言葉を話したり、
世間話し慣れしているあいつは、
先生に気に入られたのかもしれない。
もしくは、あいつの話しが強いことがあって、
わたし達に味方すると面倒なことになるかもしれない、そう思っているのだろう。
親友は、わたしの味方にならない。
だから、わたしは1人で、あいつと先生と戦う必要があった。
続く
7/12/2023, 2:12:24 PM