言ノ葉世界

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「遺書」

ふと、ノートを走らせているペンを止め
何を思ったかそこにパスワードを書いた
×××× 
毎日スマホに打ち込む、あの人の誕生日

そしてそのまま何かを探す
探しているものが何か、分かっているのに
他人事みたいに無知である気もした

首を吊ろうと持ち出すのは、
いつだってイヤホンだった
途中で切れるくらい細いのに

首の皮は繋がってしまったけど

カーテンの外は深い闇に覆われていた

1.21.特別な夜

1/21/2023, 12:19:03 PM