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世界に一つだけ。
その言葉を誇って持てる人はどのくらいいるのだろうか。
生きてるだけで価値がある。
自分という存在は世界に一つだけであるけれども、
幾人の人がその素晴らしさを素直を感じ取ることができるだろうか。

24歳社会人2年目。
向いていないITという職に就き、
毎日謝ってばかり。
少しのミスが悪のように感じ、謝ってばかり。
自信を持っている自分の振る舞いはとうに忘れていた。
私の代わりはいくらでもいる。
かのスティーブ・ジョブズでさえも、変わりがあって、appleという企業は回っているのだから。

たかだか2年如き働いたのみの私の替えなど、掃いて捨てるほどいるだろう。
同期なんかは私よりも優秀だと感じる。

そんな劣等感に苛まれ、少し先の未来をも考えられなくなり、死にたいと思う日々を過ごしている。

そんな私も世界に一つだけであるのに
こんなにも価値がないと感じるのはなぜだろうか。

自身を信じられず、己を欺き、自分で課した約束でさえも守らないからだろう。
自分とことを信じられたのはいつだろうか。
そんなふうに過去を遡り現実を逃避する。

昼日中の逃避行であった。

9/9/2022, 2:47:33 PM