空は遠い?
管制官として働くわたしと、空を飛ぶパイロットの君。
みんなの思いを君に託して、送り出す。
飛行機は遥か彼方、雲よりも高く飛んでいく。
「空は良いよ」なんて君は笑うけれど、
空は突然、いろんなことが起きる。
それはわたしがよく知っている。
天気は時折、味方をしてくれないこともある。
どうか君が無事に出発できますように。
そして君が笑顔で戻ってきてくれますように。
だからわたしは今日も、最大限の仕事をする。
何もないことが一番なんだから。
「いってらっしゃい」
「おかえりなさい」
飛行機を操縦する君は誰かの憧れで、夢で、わたしの希望。
空はわたしにとって、意外と近いかもしれない。
4/12/2023, 12:39:19 PM