視線の先には(そう、だよね)初めてできた親友。明るくてかわいくて、みんなの人気者。初めて恋した相手。かっこよくて面白くて、みんな彼に夢中。そう、だからこれは当然のこと。2人が肩を寄せ合い、ひとつの傘におさまる。何かを囁き合っては、楽しそうに笑っている。声は雨音にかき消されて聞こえない。もうやめよう。忘れよう。どうせ無理だった。嫌われ者の私なんて。祝福しよう。彼女を。たった1人、私の味方になってくれた子を。
7/20/2023, 1:00:08 PM