しゃいねき

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⚠️ナマモノ⚠️
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夢というのはなぜ失われてしまうのだろうか。
あんなに没入していたのに、目が覚めればその輪郭は急速に薄れて曖昧になっていく。

俺は夢日記をつけはじめた。
美しいあの情景を、出会う誰かの姿を忘れたくなくて。
それでも俺の夢は断片になって、散らばって、儚く散ってしまう。


○月✕日、誰かと会う夢をみた。爽やかな印象のある男だった。彼と電話をした。そのあとなぜだか一緒の部屋で何かを見ていた気がする。歌、旅行、カラオケ、ゲーム。
ああ、もう思い出せなくなった。ただ、彼と笑い合った瞬間の愛おしさだけ、心に鮮明に焼きついている。


俺はまだ何も知らなかった頃、誰かと何か楽しいことがしたいと思っていた、多分。
それは今でも変わらなくて。
ずっと俺の根本であり、生命の源と言ってもいい。

それでも小さい頃の夢は、大人になってなくなってしまったように思えた。

抽象的で、壮大で、馬鹿馬鹿しいくらいの夢。

あんなに夢見ていたのに、大人になるにつれて目が覚めるようにその輪郭は急速に薄れて曖昧になっていく。

ただ、それは完全に忘れ去られたわけじゃないんだ。
小さな小さな断片になって、俺の魂に溶け込んで。
俺が傷つき壊れそうになった時、儚く散ったと思い込んでいた夢の断片が俺を救うピースになる。


ピコン。
画面に爽やかな水色のアイコンが現れる。

「おす、作業中?」

「うん。あ、これ聞こうと思ってたんだけどさ…」

ひとりぼっちだった空間に彼がやって来て、途端に笑い声が溢れてあたたかくなる。
かつて出会った日も俺たちはこうだった。


ふと画面越しに俺に語りかける親友の姿を思い描く。
ああ、いつか見たあの夢は、彼と描いた夢の断片だったのかもしれない。


"夢の断片"

11/22/2025, 6:23:54 AM