かおる

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蝶よ花よ


私は生まれた時から
両親に
「A子は世界一可愛い、可愛い」
と言われ育てられてきた


幼稚園時代は幼なじみのB子と
仲良しでいつも一緒にいた
B子はおとなしい性格だが
可愛い顔立ちをしており
ファンも多かった。

私はと言えば、運動神経がよく
足が早くて性格も男勝り
自称サバサバ系女子ってタイプ

私も私でモテないはずがない!
と思い込んでいた。
子供の頃など、可愛い顔立ちか運動神経がいいか
そのどちらかがモテると信じていたのである。


だか、小学校の高学年に
無情にもソレはやってくる
体の変化
第二次成長だ
私は、ブクブク太りだし
ニキビも増えだした
もちろん運動神経も堕ちた

それでもモテないはずがないと
信じていたのである
だって私は「世界一可愛いのだから」

こうして小学校を卒業することになる
まだあきらめてなかった私は
中学校に期待するのでした


ありがたいことに
私はまだ、自分が可愛いと思っていたので
いろんな男子と話しをしていた
男子からも話しかけられたりして
楽しくやってたんだけど
今ならわかるよね
男子の狙いは幼なじみのB子だって
B子と仲良くなりたいために
私に話しかけてきてたんだ

私に気があるだなんて
うぬぼれてバカだったよ


そんなこんなで


中学三年の始め卒業アルバム用の
写真撮影があり
思い切り可愛い笑顔とポーズを撮って
撮影した。


卒業間近に配布された
アルバムの中にいる私は
ある男性のお笑い芸人さんに
そっくりで
ショックを隠しきれなかった

これが私…いやー( ;∀;)




蝶よ花よ
世界一可愛いだなんて
親が思ってるだけ


自分を知った中学の思い出



おしまい





8/8/2023, 1:21:11 PM